
【イベントレポート】“たのしい”から始まる新しい防災のかたち──Jackery、「KNOTOメシ」開発支援で防災に“おいしさ”と“笑顔”を!

2025年9月19日、防災月間の真っただ中に開催された「Jackery PLAY PARK」プロジェクト発表イベントに、私たち「防災もしも」取材チームも足を運びました!
このプロジェクトは、ポータブル電源やソーラーパネルの世界的ブランドJackery(ジャクリ)が始動した“攻めの防災”活動。その第一弾として登場したのが、能登町との協働による“美味しい非常食”「KNOTOメシ(ノトメシ)」の開発支援でした。
災害対策=堅苦しいというイメージを覆す、明るくて前向きな雰囲気に包まれた発表会の様子をレポートします!
「Jackery PLAY PARK」とは?
Jackeryが新たに掲げた防災プロジェクト「Jackery PLAY PARK」は、「”たのしい”で、そなえる。」”をコンセプトとした取り組みです。
これまで災害時にポータブル電源やソーラーパネルを無償提供してきたJackeryが、支援活動の中で気づいた「心の支えとしての“食”の重要性」に着目し、モノの支援から“コトの支援”へと進化した試みです。
第一弾は「KNOTOメシ」プロジェクト!




プロジェクト第一弾では、2024年の能登半島地震をきっかけに継続的な支援を行ってきた石川県能登町と連携。被災地の知見と食文化を活かした“美味しい非常食”の開発支援に取り組んでいるようです。
その名も「KNOTOメシ(ノトメシ)」。
「能登(NOTO)」と「結ぶ(KNOT)」をかけたネーミングで、「地域と未来」「文化と防災」を結び直す思いが込められています。
お披露目された試作品「ノトムヤムクン」に注目!

今回のイベントで発表されたKNOTOメシの第一弾商品が、タイ料理・トムヤムクンに着想を得た「ノトムヤムクン」です。
- ナンプラーの代わりに、能登伝統の魚醤「いしり」を使用
- 真空高圧調理のエビオイルをブレンド
- 辛味・酸味は後入れで、子どもから大人まで楽しめる味設計
- 常温保存可能、かつ調理に水をほぼ使わず食べられる
食べる人自身が最後の“味付け”を施すという点は、被災時に「手を加えることが心の支えになった」という体験に基づいた設計とのこと。まさに“人のぬくもり”が感じられる非常食です。


パッケージデザインは能登町在住のデザイナーが担当
「ノトムヤムクン」のパッケージは、能登町出身・在住のグラフィックデザイナー池崎万優さんが担当。
池崎さんは、自身が被災者として最初に口にした非常食の経験から、「あの時の自分にこの商品を届けたかった」という思いを語りました。「能登半島から助け合いのバトンを繋ぎます。明日は絶対に来る」──この言葉には、現地からのリアルな“願い”が込められていました。
開発・販売はクラフトレトルトブランド「ONE POT WONDER」
製造・販売を担うのは、東京都中野区に拠点を構える「ONE POT WONDER」(アーケードトーキョー株式会社)。
「一日一食でも、災害時に“おいしい”と思えるものを」という理念のもと、少量生産・実験的レシピ開発に強みを持つブランドです。
販売開始は2025年11月中旬を予定。公式オンラインショップや卸販売で展開される予定とのことです。
編集後記:防災のアップデートは“日常化”から始まる
「Jackery PLAY PARK」が提示する防災のかたちは、決して難しくも、重たくもありませんでした。
“文化を楽しむ”というごく自然な行動の延長に「もしも」が備わっている──そんな、軽やかな発想の転換。
KNOTOメシは「非常食であって、日常食でもある」ことを体現しています。
今後の製品展開にも、ぜひ注目していきたいと思います!
さらに後日記:お試しでいただいたKNOTOメシを開封!!
もしもアシスタントが家に帰ってからお試し品を開封してみました!
3つの袋に分かれており、出汁のパックは自立式で電子レンジでも調理可能でした。美味しかったのでつい日常食として食べてしまいそうですが、非常食用に取っておこうと思います。



📅ノトムヤムクン販売予定:2025年11月中旬〜